エクマットラハンディクラフト工房の女性たち
今年もYoutubeライブ配信でエクマットラハンディクラフトの皆さんの笑顔をお届けできました。
配信時のバングラデシュは、例年になく異常な猛暑で学校が休校になるほどでした。工房の女性たちは充分な睡眠をとる事が難しい中、なんとか体調を崩さずに出演いただけました。
バングラデシュの現状について数値では読み取れない実態を代表の渡辺麻恵さんからお話しいただき、またリニューアルされた工房のお披露目タイムでは工房の女性たちから各コーナーについて説明してもらいました。彼女たちの笑顔がとても眩しく、新しい工房で働くことを心底喜んでいる様子が伝わってきました。
生きている世界に触れるQ&Aタイムでは、工房の女性たちに14問ほど質問し、選択肢から選ぶ形で回答いただきました。そこから改めて感じ取れたことは、「家族」との時間を大切にし、一番の関心事は「家族」ということでした。今回、テレビからの情報収集が可能な女性たちが多く見られましたが、身近なニュースには関心を寄せていました。
また、ジェンダーギャップ指数のスコアが高く男女格差が低いという評価を得ているバングラデシュですが、男女差における質問に対する工房の女性たちの回答からは、特に「雇用」や「賃金」、「教育」における男女格差を正して欲しいという希望が強く見られました。
工房で働きはじめ、子どもの教育と合わせて自分自身の学力も高めようと芽生えている女性たち。「そんな彼女たちが今後もっと活躍できる社会になったら、バングラデシュという国はもっと強くなると感じました」という参加者の方からのコメントに強く共感しました。
私たち日本の暮らしも人それぞれではありますが、彼女たちが生きている世界から大切なものを感じ取ることができた方も多いのではないでしょうか。また、バングラデシュ同様に、日本においてもより女性たちが輝きやすい環境づくりが進めば、きっと力強い社会になるのではと感じます。
来年も素敵な笑顔を皆さまにお届けできるよう、麻恵さん、そして工房の女性たちとモノづくりに励んでいきたいと思います。